皆さんこんばんは。 パソコン レスキュー サービスです。
今日の東京の天気は、晴れ・曇り・一時雨 でした。
正確にいうと、一時雨の時には、埼玉県の所沢市付近にいましたが。
刻一刻と秋の気配を感じ、もうあの真夏の日々を忘れかけている自分が恐ろしくもあります。
さて、本日のパソコン出張サポートです。
パソコンは、FUJITSU FMV CE70E7、OSはWindows XPです。
ご依頼の内容は、「パソコンの電源を入れてもすぐに電源が落ちてしまい、起動出来ない。」ということでした。
早速パソコン出張サポートの出動です。
訪問先に到着し、症状を確認。 なるほど電源投入後すぐに電源が切れてしまいます。
まずは、パソコンを分解し中を確認しようとすると、何やらパソコン内部でカラカラと音がします。 何かの部品が内部で欠落している様子。 ここで大体の想像が出来ました。 このパターンは、恐らくはCPUクーラーのリテンション欠落です。 パソコンのCPUは非常に熱を持つ部品で、それを冷却する為にアルミのヒートシンクとCPUファンが装着されています。 車で例えると、ラジエターとエンジンの冷却ファンですね。 リテンションは、そのアルミヒートシンクとCPUファンをCPUに押し付けて固定する為の金具のことです。 常に押さえつける為の力が加わっているので、何年も前の機種だとスプリングを引っ掛けているプラスチックの受けの部分が破損し易いのです。 その部分が破損すると、ヒートシンクが水平にCPUに圧着できずに僅かながら隙間が出来てしまいます。 とてもデリケートな部分で、僅かな隙間も許されない所なので、それが原因で今回のような状態を引き起こし易いのです。 パソコン内部を確認してみると、やはり想像通りの状態でした。 困ったことに、スリムタイプのデスクトップ等メーカー独自の規格品の場合、この様な安価な部品も基本的には一般市場には出回っていないので、メーカーへパソコンごと送り修理を依頼することになってしまうことが多いです。 となると当然それなりに修理代金が掛かってしまい、今回のようなやや旧型のパソコンだと修理代金にそれだけ掛けたものかが微妙な話になってしまいます。
私の基本的な考えは、ご依頼いただいたクライアントの今後数年間のトータル的な利益を第一にする主義ですので、クライアントに総合的なお話をさせていただきました。 簡単に言うと、このパソコンにあまり手間とお金を掛けるのはあまり得策ではないのではないでしょうか。 ということです。
ハードディスクも年数なりに消耗していますし、リテンションを交換しても次の日には別の不具合が発生する可能性も十分に考えられます。 正直にお話をすると、クライアントも同じように感じられた様でしたので、今回はリテンションの交換ではなく、応急処置的にヒートシンクを固定することにしました。 ただし、リテンションに欠損などの不具合が発生した場合、メーカー側の対応は様々です。
本来壊れるべき部品ではありませんので、メーカーに依りそれなりの対応をしていただける場合もあります。 ただ、パソコンの年式にもよりますので、一概にどうとは言えません。 今回の様にある程度の年数が経過したものに対しては、どんな部分も劣化が避けられるものではありませんから。
本日のところは、応急処置をし無事にパソコンも起動可能になりましたので、この状態で暫く様子を見ていただくことになりました。
ハードディスクの劣化の件もありますので、クライアントには常にバックアップを取っていただくことをお願いし、終了です。
