マカフィーは5日、トロイの木馬「DNS Changer」への対策として、一般ユーザー向けに感染を診断し、DNSの設定を復旧させる無料ツールの提供を開始した。これにより、「DNS Changer」に感染していても、「7月9日」以降のネット利用が可能となる。
「http://www.siteadvisor.com/dns_checker.html」にあるボタンをクリックすると、DNS Changerに感染しているかどうかを簡単に判定でき、感染していた場合は、サイト上でインターネット設定を修復する無料のソリューションをダウンロードするよう促される。
「DNS Changer」は、サイバー犯罪者によって作成されたトロイの木馬。不正なドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーを利用することで、ユーザーがインターネットを利用しようとすると、別のウェブサイトに誤誘導する。そこで広告によって利益をあげるという仕組みだ。しかし「7月9日」に、FBIが誤誘導のために利用されているサーバーをシャットダウンするため、以降、誤誘導されることはなくなるが、DNSChangerに感染したコンピュータは、ウェブサイト、eメール、オンラインチャットやFacebookなどの利用が不可能になるとされている。
ネットが利用できなくなってからだと、復旧するのが、かなり面倒なことになる。7月9日のエックスデイを迎える前に、一度チェックを行うことをお勧めします。